この ボン・ジョビ のナンバーを聴くと、平成元、2年頃を思い出す。
私はこの頃、3年くらい乗った1000なにがしかの排気量のクルマから、2000ccのセダンに乗り換えた。
それまでは、2ボックスのクルマだったから、オーディオはチャチなカセットシステムしか付いていなくて、いい音を出すオーディオが最初から装備されている、2000ccのクルマには乗りアジ以外にも興味はあった。
今でこそ、軽自動車においても、ある程度のいい音を出すオーディオが標準装備されているが、当時はバブル景気の時代。軽自動車はおろか、1500ccくらい迄のクルマには、
”いいオト聴きたけりゃオプション設定されているオーディオを、あと10ウン万円出して付けてネ” という旨の文言が、カタログの隅っこに記載されていた。
ヘタをすると、エアコンもオプション扱いだったりして、クルマメーカーの商魂にはホントに恐れ入った。(エアコン付けなくていいです、なんて言うユーザーはいるのだろうか?)
実は私は当時、「音楽というものは家で聴くもの」 という観念を持っていたから、クルマを乗り換える際にはそれほどカーオーディオの音についてはチェックせず、購入を決めた。試乗はしたが。
蛇足だが、購入するクルマを決めたのはメーカーのキャッチコピー、「全身が高水準」 にまったく酔ってしまったからである。(いや、実際いいクルマだった。10年間でエンジン系のトラブル一度もなし。で燃費11k!)
クルマが納入されて、初めてカセットテープをかけたとき、偶然 この ボン・ジョビ の 「ボーントゥビーマイベイビー」 がかかった。
クルマが納車されたことを友人に報告(見せびらかす)するときに、何も考えず、適当に選んで積み込んだカセットテープにこの曲は入っていた。
ボン・ジョビ はテレビでよく観ていたMTVで知っていたが、家のオーディオで聴くことはまず無かった。正直なところ。
しかし、このときは違った。ある程度囲まれた狭い(クルマの)空間で聴くと楽器の音、ボーカルの息ズカイ、残響音などの効果音などがはっきりと再現され、家で聴くそれとはまったく別のものに聴こえた。
2000ccのクルマの持つ余裕に驚き、ボン・ジョビ のナンバーの音の良さに驚き…という感じだったか。
あと、前2つ後ろ2つのスピーカーから聴こえる、擬似4チャンネルの音もタマラナかった。
クルマを見せびらかした友人も 「いい音になったなあ」 と真顔で言っていたから、実際いい音を出すシステムだったのだろうと思う。(ちなみに世界初のカーナビメーカーのP社のもの)
後日、この ボン・ジョビ の このナンバーが収録されている、 「ニュージャージー」はすぐにレンタルCD屋で借り、丁寧にカセットテープに録音し直し、よくドライブのお供とした。
その後’94年、 ボン・ジョビ はベストアルバム 「クロスロード」 を発売した。
その後には、私が初めて乗ったセダンを作っているメーカーからも、同名のネーミングをされたクルマが発売された。
それはまったくの偶然だろうが、私はニヤリとしてしまった。